YOLOGAJI

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へろう。

ピアノを始めてよかったこと

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へろう。

この挨拶の仕方は、私が愛してやまない[ALEXANDROS]のVo.を務める、川上洋平さんのブログでのあいさつに影響されてしております。お許しください。

 

今回は雑談テイストでつらつらと書こうと思います。

テーマは、タイトルにもございます通り、「ピアノを始めてよかったこと」です。コロナが蔓延して以来、ほかの人に移すわけにもいかないのでずっと家にひきこもっております。時間はたっぷりあるので、なにか成長と言いますか、自分に変化を加えたいと思い、とりあえず1カ月ピアノを毎日1時間ほど弾いています。

練習曲は、夜想曲の名でおなじみ、ショパンの「ノクターン OP. 9-2です。もちろん初心者ですので、変調されて簡略化したものです。曲の時間としては、2分ちょい。1か月かけるのにちょうどよいボリュームでした。

ちなみにこの曲にした理由は、当たり前ですが好きだからです。では、どこが好きか。言語化って難しいですね。最初はゆったり流れ、最後の最後に一気に盛り上がるのが曲の全貌なんですが、途中の曲の速さの緩急が絶妙なんです。メロディーと緩急をうまく組み合わせることで、とてもロマンティックな雰囲気が生まれている気がします。まさに夜想曲という名にふさわしく、夜にメロディーラインに乗りながらゆらゆらと体を動かして踊ってみたくなります。星空のもと、舞踏会のように踊るイメージです。さて、ここまでが曲についてでした。いよいよ本題です。

 

 

没頭する時間ができた

スマホやその他娯楽が普及した昨今、「~ながら」が増えた気がします。ご飯を食べながら、スマホを見る。テレビを見ながら、ゲームをする。音楽を聴きながら、勉強をする。これらを全て否定する気はありませんが、やはり一つのことへ集中する機会は減った気がします。減るにつれて集中力が欠如していき、また一つのことへの満足感・達成感も減っていってしまったように感じます。この点、ピアノを弾くことは、音楽を聴いたり、スマホ・テレビを見たりしながらはできません。弾くその一瞬一瞬に集中しなければなりません。これは、「『今』この瞬間を大切にする生き方」で知られる、マインドフルネスにも通ずるかもしれません。マインドフルネスとは、GAFAでも取り入れられている瞑想の一種です。ただ一つの時間に集中する。1日に少しでもこの時間を作ることができたのは、大きな収穫です。

 

目標を設定し、コツコツと継続することに自信がついた

今回、「1か月、毎日1時間は練習することでノクターンを弾けるようになる。」ということを自分自身で目標設定して、実行に移すことができました。大学に入ってからというものの、小さなことを毎日積み重ねる機会がめっきり減ってしまいました。特に私は、大学受験に懸けていたので毎日勉強していたあの日々に比べたら微々たるものです。時間が経てばたつほど、自分は努力できない人間になってしまったのではないかと漠然とした不安が胸中に居座るようになってしまいました。しかし今回、まだ1か月ですが毎日コツコツと練習し、弾けるようになったことで目に見える形で成果を残すことができました。これは、自分にとって大きな自信です。時間がないという人は、休日に1時間するとかでもいいと思います。むしろ甘い設定のほうが達成しやすいので、もっともっとという気分になります。上述は、大学入学後の自分の悩みでした。共感していただけると、仲間ができたようでうれしいです。

 

音楽的センスが上がった

わずか1か月しかまだピアノを弾いていませんが、それでも音楽的センスが上がったように感じます。センスというよりは、音楽に対する考え方であったり、着眼点が変わったように思います。ピアノを練習する前の自分は、音楽を聴くだけでした。しかも通学中や勉強中など、BGM感覚でしか聞いていませんでした。となると当たり前ですが、「何となくノリがいいな」、「物悲しい歌詞だな」くらいの浅い解釈でしか聞いていませんでした。しかも聞くだけで言語化こともなく、いわば素通りでした。一方で、今回ノクターンを練習するにあたって、「ここが最大の盛り上がりだから、強弱をはっきりさせよう」とか、「憂い気なメロディーラインだからゆっくり弾こう」など、楽曲を自分の中で解釈したうえで感じたことを改めて自分で発信する必要がありました。発信するためには、曲をつぶさに見なければなりません。これは音楽に対する自分の考え方をがらりと変えるひと時でした。すると自然に他の楽曲へも似たような見方をするようになりました。なぜここに強弱があるのか。なぜここは早く弾くのか。なぜ自分はこのように弾きたいのか。作曲家、さらには自分自身にも焦点を当てながら楽曲について考えるようになったことは、この経験がなければなかったと思います。

 

 

 終わりに

1か月だけでしたが、とても充実した時間を作ることができました。幸か不幸か、コロナの影響 で自分の時間はたっぷりあるので、まだまだ練習したいと思います。

次は、「A whole new world」に挑戦するつもりです。